CodeLab技術ブログ

プログラミング技術まとめ

ランサーズやクラウドワークスでシステム開発を依頼してはいけない理由

クラウドソーシング(というかランサーズ)について

まぁ、これを読もうとしている人はもうわかっているかと思いますが、一言でいうと

仕事をしてほしい人と、仕事をしたい人をマッチングするサービスです。
システム開発からWebデザイン、ライティングそのたいろいろな内容の仕事を募集することができます。
受託側は営業なしで顧客の開発ができ、エスクロー(仮払い)により料金の不払いトラブルを回避することができます。
安くない手数料を取られますが、トラブル回避や利便性を考えれば、妥当なところかもしれません。

いいづくめのように見えますが、ネットを検索するとよいしょ記事以外はあまり良い評判が少ないように思えます。
別に、ランサーズやクラウドワークスをディスるつもりはありません。これはこれでよいサービスだと私は思います。
ただ、明らかに、向き、不向きがあります。

クラウドソーシング(正確に言うとランサーズ型のクラウドソーシング)でシステム開発を依頼してはいけない?

たとえば、誰でもできるような簡単な仕事や、内容が明確な作業ならいいんです。
IT系でいえば、Webサーバーを構築してくださいとか、SSLを設定してくださいとかですね。
Webページにメールフォームをつけてください!とか、比較的短期間の作業で、かつ誰がやってもそう内容が変わらない依頼だった良いと思います。

ですが、システム開発って、そんな簡単なものではないですし、明確に作業内容を決められるものではありません。
というか、クライアント自体が、何をしてほしいかを明確に理解していない場合がほとんどです。

ダメな理由その1.見積もりありきの提案システム

そもそも、システム開発では定価というものがあるわけではないですから、依頼先によって料金はまちまちです。
クラウドソーシングのサイトに行くと、たくさんの案件が”見積もりしてください”と掲示されています。
また、システム内のメッセージで直接相談が来ることもあるでしょう。私のところにもほぼ毎日何等かのメッセージが届きます。
ですが、見積もりまでできるレベルの要件定義があるものは今まで見たことがありません。

というか、素人が作った要件定義はスッカスカです。専門家がヒアリングして初めてできるものです。
むしろ、クライアントの要望を聞いて、専門家がアイディアを提示してディスカッションしてできるものなので、一方的に提示されても意味がないんです。
そして、その要件定義をもとにして基本設計書を作ることにより、初めて具体的な工数を算出することができるんです。

ダメな理由その2.リテラシーの低いクライアント

じゃあ、ヒアリングを始めましょうとなるのですが、そこで問題があります。
詳しく聞こうとすると大体返事が返ってこなくなるんですよね。
こちらは時間を作って調べているのに・・・。

また、日本語が通じていない何を言っているのかわからない案件も結構ありますし、案件自体のキャンセル率も非常に高いですね。

そして、非常に腹立たしいのは、発注する気が全くないクライアント。
提案書だけもらってトンずらするクライアントです。
実は受注側の人間で、提案書を作るのが面倒なのでクラウドソーシングに偽発注をかけて無料で作らせる。ということがあるようです。
これは客ではないですね。詐欺に近いですね。

ダメな理由その3.そもそも匿名で進めるのは不可能

ランサーズやクラウドワークスの最大の問題点は、匿名で契約まで進めないといけないことです。
サイトの規約によって、契約が済むまで連絡先の交換をしてはいけない決まりになっています。
ですが、文字だけのヒアリングって結構難しいものがありますし、時間もかかります。
ということで、対面で打ち合わせや、音声チャットなどでヒアリングしたいところなのですが、それができません。

結果として、明確に作業範囲や内容を決められないまま契約せざるを得ない状況になり、後々トラブルになることが多いようです。

まぁ、実際に会ったからといっていいとは限りません。
来てほしいというからわざわざ出向いて、ぜひお願いしますと言っているのにもかかわらず、全く音信不通な会社も多いです。
でもまぁ、個人ブラックリストには載るので次回いかなければいいだけです。

ですが、クラウドソーシングではそうはいかないんです。
残念ながら、認証なしにアカウントはいくらでも作れてしまうためクライアントはいくらでも不正行為ができてしまいます。
一応、住所確認のシステムはあるのですが、クライアントでそこまでしているのはほぼ0ですので、受託側としては実質回避する手段がありません。

ダメな理由その4.優秀な人材であればあるほど、クラウドソーシングからいなくなっていく

以上のような理由から、稼ぎる優秀な人ほど、クラウドソーシングからいなくなってしまいます。正直、報酬も法外に安いものがほとんどですから。
私が優秀かどうかはわかりませんが、正直、クラウドソーシングで案件はほとんどやってないですね。
メールフォームとかちょっとした修正とか、そういったかなり小さい案件をたまに受ける程度です。

中には、大学生のバイト以下の時給で受託開発しているような人もいます。
まぁ、学生とか初心者が勉強がてら作ってみるというのも、受託側からしたら悪くはないかもしれません。勉強ついでにお金がもらえるんですから。

でも、それ明らかにプロとは言えないですよね?

貴方のビジネスをそんな人に任せて本当に大丈夫ですか?
特に、個人情報を扱うようなシステムの場合は、細心の注意が必要です。

また、時給制での仕事の場合、単価が安い=費用が安いということではないので注意が必要です。
単純作業と違い、プログラミングはスキルや経験、過去の成果物などによって開発時間が大きく変わってきます。
素人が10時間かかっていたものが、プロなら以前作ったモジュールを組み込んだりして小一時間でできてしまうなんてことは普通にあります。
プロが以前作った実績のあるプログラムと、素人が時間をかけて作ったプログラム・・・費用もさることながら、品質の面でもどちらがいいかは明白です。

しかし、こういったことを理解しているクライアントはほとんどいません。
理解しているクライアントは、まぁクラウドソーシングは使わないでしょうしね。

ということで、どんどん平均単価が下がってしまって、優秀な人ほど淘汰されてしまっています。
つまり、クラウドソーシングで優秀な発注先を見つけるのが年々難しくなっていっているということです。

ダメな理由その5.一度使ったら永遠にクラウドソーシング経由

仮に、開発が成功して、システムも順調に稼働し、さらなる収益を得るために改修を行いたいとしましょう。
クラウドソーシングの利用は、大規模になればなるほど手数料が大きくのしかかってきます。
また、外注としてではなく直接、正社員や契約社員、役員などとして雇いたいという場合も出てくる可能性があります。
ですが、規約で直接取引ができないためそれはできません。
裁判で認められるかは知りませんが、規約には罰金100万を払えということになっています。

それでもクラウドソーシングを使おうという方

これでもクラウドソーシング経由で発注したいというかたは、アカウントを探してご発注ください。
検索すればすぐ見つかると思います。
私、個人的には、クラウドソーシング経由で受注するメリットは何もないのでこちらのメールフォームから、直接お問い合わせいただいたほうが助かります。
https://www.codelab.jp/mail

私のように、ホームページを開設している場合は、連絡先を探して発注することはできますが、フリーランサーの多くはそういったサイトがなかったり、見つからなかったりして、どうしてもクラウドソーシング経由で連絡や発注をするしかないこともあるでしょう。
そういった場合にどうしたらよいかをまとめます。

他のサイトを使ってみる

または、ランサーズやクラウドワークスのように”匿名を前提として”募集しているところではないところを利用してみるのも手です。
例えば
SOHOビレッジ
https://www.sohovillage.com/

掲示板タイプの案件募集サイトで、すべて無料で利用可能です。
他にもあったのですが、こういったサイトは非匿名をベースにフリーで募集しているサイトは、残念ながらほとんどなくなってしまいました。
まぁ、あるにはあるのですが、基本的に”常駐”を前提とした、契約社員の募集サイトばかりになってしまっています。

有料になってしまいますがマッチングサイトはほかにもあります。
比較ビズ
https://www.biz.ne.jp/
アイミツ
https://imitsu.jp/

こういったサイトは、基本的に発注側は無料ですが、受注側は掲載費用や仲介手数料が掛かります。
ただし、ランサーズやクラウドワークスなどのように、発注金額に応じて継続的に手数料がとられるようなことはないのが魅力ではあります。
ですが、掲載料がそう安くない上に、掲載を中止したり再開したりということが自由にしにくいため、受注できない状態でも掲載料を支払わなければなりません。
受注側にとっては負担が大きいため、個人や、中小企業には敷居が高いサービスになっています。(かくいう私も使っていません)
そのため、発注先の企業が限定されてしまい、クライアントにとっても、”いろいろな会社から、もしくは個人から広く募集したい”ということができないということは理解したうえで使ったほうが良いかと思います。

因みに、アイミツは一時期少しだけやってみたのですが、紹介される案件のミスマッチが多かったように思います。
システム開発メインなのに、ホームページのデザインとか、常駐できないのに常駐案件ばかり紹介されるとか。どうも、マッチングは人がやっているらしいのですが、いまいち希望とずれてるというか…そんな感じでした。
また、案件依頼の”相談”を受託して連絡先をやり取りすると、仲介手数料が発生するシステムなのですが、そもそもその段階では発注されるかどうかわからないですし、”気軽な相談”レベルで相談されても結局発注はされず、見積もりでタダ働きさせられた上に手数料まで取られるのが納得いかなかったので、結局一度も使わずやめました。クライアントが使う分にはいいですが、受注側で使うのはいまいちですね。

まぁ、フリーランスを始めたばかりで受注先が全くない人には、悪くはないと思います。仲介手数料を考えて、明らかに単発の案件とかはよほど金額が高いのでない限り応じないほうがいいかと思います。継続して仕事を出してくれそうな案件があったら、手数料を払ってでもチャレンジしてみる価値があるかもしれません。(ただある程度実績がないと掲載されないかもしれません。最低限、会社のHPがないとダメかも?)

初回は少額、小規模の案件だけにとどめる

もし、案件の内容として可能であれば、少額の案件にしましょう。
スケール感は人それぞれだと思いますが、10万以下、1週間以下でできるような案件です。
最悪、失敗してもしょうがないと思える金額から始めるべきです。

これは、クラウドソーシングに関係なく、直接取引でも同様です。

初めての発注の場合は特に慎重にすべきだと思います。
大きな金額で発注するのは、初回の仕事ぶりを見てからにしましょう。

コンサルティングや要件定義を案件化する

小規模な案件で発注するのが難しい場合や、要件定義が定まっていない場合は、”コンサルティング”という形で依頼するのが良いかと思います。
基本的に、契約前の連絡先交換はできませんが、契約後であれば自由です。対面での面談も可能です。

当然、案件化して契約するので、無料ではありませんが、少額でいいんです。
受託側の心理としては、”タダ働きはご免被る”なのですが、少額でも払ってくれるのであれば、真剣に相談に乗りますし、本気度をみせることにもつながります。

費用も掛かりますのでプロフィールなどで選んだ2,3社程度で行うとよいかと思います。

もしくは、要件定義書などの仕様書を作ってもらうといったもことも考えられます。
こちらも、無料では大したものは出てきませんが、有料でということであれば、金額によりますがある程度真面目に作成してもらえるかと思います。
他人にテキスト化してもらうことで、今までに見えてこなかったコストやアイディアが出てきます。
仮に、出来があまりよくなかったとしても、それをたたき台にして、他の発注先を探すことが容易になりますので、全く無駄にはならないと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?
クラウドサービスがすべてダメだとは私は思いませんが、やはり無条件に良いものだということではないということは理解いただけましたでしょうか?
特徴を理解したうえで、特徴にあった使い方が大切だと思います。

また、会社内の稟議の問題などで、どうしても見積金額から発注先を選定したい場合はこちらの記事をご覧ください。

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