今回は、ビデオカードの修理やファン交換など、トラブルの解決方法についての情報を紹介します。
グラフィックボードの不調の確認方法
グラフィックボードの不調で、まず一番多いのはファンの異音かと思います。異音の種類は様々で、単に全速で回転しているだけから、カタカタやブーン、などいろいろあるかとは思いますが、まずは一度外して状態を確認すべきです。
確認ポイント
外す前に一度動作しているところを観察することをお勧めします。観察するポイントとしては、以下の点が挙げられます。
- 電源ケーブルなど異物が接触していないか?
- ファンの回転速度
- 低負荷時、高負荷時の挙動の違い
- 電源を落としたときのファンの挙動
これらに気を付けてみていきましょう。それでは各項目について解説します。
異物の接触
まず、一つ目の異物の接触ですが、これはすぐわかるかと思います。小型のPCの場合は、ふたを開けたときは問題なくても、閉めたら何かが接触するというようなことがあるので、よく確認しましょう。タイラップや結束バンドなどでケーブルを処理するとよいかと思います。
ファンの回転速度について
次に、動作中のファンの回転速度について確認しましょう
アイドル状態でファンが回っていない。というのは製品仕様によってはあります。中級グレード以上の製品の場合は、低負荷時にはファンが停止する製品がありますので、製品ページを確認してみてください。逆に、アイドル状態なのに全開で回っているというのは明らかに異常です。
高負荷、低負荷時、電源OFF直後の動作確認
高負荷時、低負荷時、電源を落とした直後、などで、ファンの動きや音に異常がないか確認しましょう。
高負荷をかける方法としてはGPU向けのベンチマークソフトが有効です。
3D markやFFベンチなどが有名です
異音が発生するパターンは複数あり、
- 高回転の時に発生する
- 低回転の場合に発生する
- 回転し始めたとき発生する
など、様々ですので、いろいろ試してみましょう。
また、可能であれば目視してみることも重要です。
通常、ファンの電源が切れても、しばらくは惰性で回りますが、あまりにもすぐ止まってしまうのはおかしいです。この辺りは感覚的なものなので判断が難しいところですが、
GPUファンから異音がするけど、2つのうちどちらのファンかわからない
こういった場合は、 ぱっと見でファンの回転数が同じかどうかを確認してください。また、ファンが回っている状態で電源を切ってみてください。 異常があるファンは回転に抵抗があるので片方のファンよりも早く停止しますので見分けることができます。
また、停止した後、ファンを指で回してみてください。異常があるファンは、異常がないものに比べて回したとき抵抗があったり、引っかかりがある場合があります。
GPUのパフォーマンス低下
異音以外の障害として、
ゲーム中に突然カクカクしだした
という問題がでます。当然GPUのスペックが低ければそうなりますが、明らかにスペックの問題ではない場合は、サーマルスロットリングが考えられます。
今まで問題がなかったのに、急にカクカクしだしたという場合はこちらの原因が考えられます。
サーマルスロットリングの原因としては
- GPUのファンの性能低下や故障
- GPUに塗布してあるグリスの劣化
- PCケース内の温度が高すぎる
次のセクションでは実際のメンテナンス方法について説明します。